チェコ絵本界の大御所☆クヴィエタ・パツォフスカー
こんにちは!
初めての投稿から10日以上経ってしまいました💦
どのイラストレーターについて、どう扱おうか考えていたのもあるのですが。
ただいまチェコは新型コロナウイルス感染予防で学校休校、外出制限真っ只中!!
子供達が家に居るので、先生代行と給食のおばさんをやっていると、あっという間に1日が過ぎちゃうのです(>_<)。
それはさておき。
初回で触れたので、やはりチェコのイラストレーターと言えばこの人!ってぐらい
「王道」の、
クヴィエタ・パツォフスカー(Květa Pacovská) さんの作品についてつらつら書いてみたいと思います。
パツォフスカーさんはグラフィック・アーティストとして国内外で、いちいち名前を挙げるのも大変なくらい様々な賞を得ている方です。
本のイラストレーションについていえば、1992年に国際アンデルセン賞を受賞するなど、とにかく輝かしい功績を残されています。
日本でも評価は高く、安曇野の「安曇野ちひろ公園」には、パツォフスカーさんのコンプトによる「パツォウスカーの庭」があるんですよ!
ちょっと親近感わきませんか(^_-)-☆
追記:このブログをアップしてすぐ、4月29日開催のCzech Grand Design 2019で、パツォフスカーさんがイラストレーター、グラフィックデザイナーとしての功績をたたえられ、殿堂入りされたニュースを 読みました!おめでとうございます!!
ページのトップにある画像は、私が育休を終え、自営業として最初にいただいた大きなお仕事の後に、自分へのご褒美として買ったシルクスクリーンです(娘が拾った桜の落ち葉も一緒に額に入ってますが^;)。
古本屋で見かけて一目惚れしちゃいました💛
後から調べたところでは、1985 年にアルバトロス社から出版された、アンデルセンの「すずの兵隊」の絵本パックに収められている10枚の絵のうちの1枚のよう。
…うーん、セットで欲しい…(´ε`;)
パツォフスカーさんのイラストのキャラクターはデフォルメされていて、特にころんとした体形のものが目を惹きます。
たとえばこれ ↓
これは、1981年制作のリトグラフ。子供向けに、ABCDを覚えやすいように絵にかいたもので、Malovaná Abeceda(マロヴァナー・アベツェダ)、「絵で見るアルファベット」って感じの題がついてます。
本来75cmx56.5cmの大きさですが、私が持っているのはハガキなので、その一部を画像に撮影しました。
ほら、OやRの絵にあるような、ボーン!とおなかが出た、風船のようなキャラクター。
彼女のイラストでは、こんなデフォルメされたキャラクターが、紙面に浮くように配置されています。
その構図が絶妙。
トップのシルクスクリーンの画像では、紙の白が生きて、キャラクターが浮くような「空間」を感じませんか?
彼女の絵を見ると「不思議の国のアリス」を思い出しちゃうのは、私だけでしょうか。
コロンとしたキャラクターは、なんだかハンプティ・ダンプティを思わせます。
パツォフスカーさんについては、まだ続きます^-^)。
次回は、2015年、2019年に首都プラハギャラリーが開いた、彼女の展覧会の様子について書いてみたいと思います!