春のチェコ🌸復活祭のお菓子・ベラーネク❣
漸く、プラハも空気が柔らかくなってきました。
ウキウキ😚です。
まだまだ、寒いんですけどね。復活祭中は夜間気温マイナスでしたし😫
そんなウキウキを盛り上げるのが、復活祭。色とりどりで目に楽しい行事。
そんな機会に焼かれることが多いのが、
マザネツ(Mazanec)というブドウパンと、
ベラーネク/Beránek(羊)です。
他にも、イイダーシュ(Jidáš)という甘いパン、ボジー・ミロスティ(Boží milosti/ 神の加護)という揚げ菓子もあります。
マザネツは、クリスマスに焼くヴァ―ノチュカ(Vánočka)と同じ生地で作るそう。
こちらはおいおいご説明するとして、今日はベラーネクにチャレンジです❣
1.なんで羊?
中世の時代にはもう、復活祭に羊を焼くことが定着していたといいます。無垢な羊をキリストに見立て、キリストが人々の罪を負うためにその身を捧げたことに由来する習慣とのこと。
でも、同じように焼くお菓子の型には、ウサギもあるし…。今は、春に生まれた若い動物を象徴すればなんでもいい(?)感じがあります💦
2.羊を焼こう!
ここで白状。実は今回、初めてベラーネク焼きました~~!😅
ベラーネクを焼くための型で、陶器のものを持っているのですが、なぜか大変粘土臭くて使う気になれず今まで焼いたことがなかったんです。今回、フッ素加工のものを買って挑戦です。
3.復活祭の羊:材料
まずはチェコのお菓子だから、チェコレシピ通りに焼こう、とレシピを検索。
卵3つ(Mサイズなら4つがお勧め)
油 100ml
バターミルク 200ml
小麦粉 380g
ベーキングパウダー 1袋(1袋12g入り)
この材料。お菓子を作る方ならわかりますよね。
卵はもったりするまで泡立てる…そう、ケーキ生地と同じ材料です。
ここで、問題が。
私、泡立て後の油の入れ方がうまくないようで、ケーキ生地を作るとき、せっかくきれいに泡立てても油を入れたとたん生地がしぼんでしまうのです。なので油は抜きで、急遽バターミルク代わりに脂肪分が多そうな(!)サワーミルクに変更。
こうなりました↓
さてさて、どうなることやら。しっとり感は減りますよね、きっと…
更に、ベーキングパウダー1袋はやり過ぎだろうと6gに減らして使用。チェコの焼き菓子レシピはベーキングパウダーの量が異様に多いものが多く、食べると口がピリピリ痛くなるほどなのです💦
4. ちょっとおっかなびっくり、作ってみよう。
まずは泡立て。別立てです。
そのあと、サワークリームを投入して…まったく泡は沈まず、いい感じ(⋈◍>◡<◍)。
そして、粉類を合わせて投入…
なんか、粉、異様に多い…。これでは泡がつぶれちゃう!
と、慌てて100g減らしてみました😢
型に生地を流して、160度で焼くこと40分。
やっぱり溢れちゃいましたね~~😟
出っ張った部分は包丁で切り取り。
型を開いたら…まあまあ、じゃないですか?
この縁に薄くついた生地をナイフで削ぎ取り、粉砂糖をかけて赤いリボンをしたら、それらしくなりました~~
お味は…焼きたては結構いけます(娘があふれ出て削ぎ取った部分をバクバク食べてました)。
が、日が経つとちょっと固い感がでます。日本のケーキ生地の粉の分量にしようか悩んだものの、型から取り出すときに崩れることを避けるために固めのチェコレシピを選んだのですが。もう少し粉は減らした方がよさそうです。だからチェコのケーキは生地がパサパサなんだな、と納得…💦
もう少し改良の余地ありのベラーネクでした~~😜
カーニバル終了☆春待ちのチェコ(^_-)-☆
日本はそろそろ南からソメイヨシノが咲き始めるころでしょうか。
チェコはようやく日中気温が10℃を越えるようになりました。
本格的な春よ、はやくこい~~!
花粉症だけは、始まってるんですけど‐:
ヨーロッパの春のお祭りの代表は復活祭。でもその前にも一大イベントが。
カーニバルって、ご存知ですよね?
カーニバルはチェコ語で、マソプーストといいます。私はチェコの民俗色色濃いマソプーストが好き!
ちなみに、マソプーストという単語はこう書きます。
Masopůst/マソプースト:肉の断食期間
単語の起源は、Opustit: 見捨てる、遠ざける + maso: 肉。
1. マソプーストは何するの?
春が来れば家畜が増える、植物が育つ。春待ち行事はそれこそキリスト教の普及以前から存在してきました。その当時の習慣が色々詰まっているのがマソプースト。
復活祭までの40日間強(年によって違う)の間は、肉の断食時期とされています。その前に飲んで食べて踊って歌って、楽しんでおこうというものです。
なので、マソプーストに際しては豚殺し行事も行われます。一頭の豚をその行事用にしめるんです。地域の肉屋さんが来て豚の体を余すところなく加工し、保存分以外その場で食してしまうというもの。上にある画像は、プラハ中心地にあるビアホールが開催した、ザビヤチカの様子です。豚さん、半分になってますが💦
私が20年前に訪問したあるお宅のザビヤチカ行事では、生まれて初めて
豚の血のスープ(*_*)をいただきました。
おいしくいただきましたが、次の日の朝、自分が豚臭いことに気づきました…
強烈な思い出です💦
2.マソプースト定番の仮装
この仮装が色とりどりで美しく、白い冬景色に映えるのです💛
仮装の種類も色々。上記画像はShutterstockさんで見つけたものですが、右から
「死神」、「煙突掃除」、「河童」、(派手な仮装の人はちょっとわかりません💦)、茶色いのは「クマ」。
その昔からあるのは動物のものが多いみたい。
それぞれの仮装に意味があり、その仮装をした人と、しなくてはいけないことも決まっているそうです。
例えば、クマ。クマとは女性が踊らなければならず、踊るときに高く飛び上がらないと穀物が成長しないのだとか。また、クマの仮装の一部の藁をとってその藁をめんどりの小屋に入れると、卵を産むと言われていたよう。
他のトラディッショナルな仮装を、私のお気に入り絵本の中に見つけました。
馬↓
ちなみに、絵本はダグマル・ウルバーンコヴァーさんの「Maškary(仮装)」です。
この馬の頭のように、キレイなリボンを沢山つける仮装が大半です。
下はクルコノシェ山脈おひざ元の町、ヴルフラビーでのマソプースト。このおじさんはコウノトリの巣が頭にあります↓。こちらはおじさんオリジナルの仮装のようですが。
3.マソプーストのハイライト
地方によって違いがあるそうです。
上記のコウノトリのおじさんと会ったヴルフラビーでは、春のドアを開ける鍵の引き渡しがありました。2枚目の画像でも、仮装してる皆さんが手に鍵をもってますね。
また、楽器のコントラバスが象徴的に用いられる場所も多いです。
トップ画像はわが町のマソプーストですが、コントラバスの形の飾りを引っ張ってるでしょ。
上の画像は同じヴルフラビー。コントラバス、ここでも持ってますよね。
コントラバスはお祭りの象徴。
最終日の夜に、コントラバスを埋葬する行事をします。これによって、お祭り騒ぎは終了となります。逆に、最終日の深夜を過ぎてもどんちゃん騒ぎをしていると、死神や地獄のお使いが来ると言われていたそうです。
4.は~~るよ、こい!!
本来でしたらこの後、4月の復活祭まで肉は食べられません。まあ、現代では皆さん普通に食べちゃってますけど。
ちょっと話はずれますが、ここ数年でこういう昔からの民俗行事がプラハでも見直される傾向があります。私がここに住み始めた当初は、もっと地味に行事をしてたように思うのです。皆さん生活に余裕が出てきて、そういう行事で楽しもうとか、住民の集まる場を作ろうとか、民俗行事が社会を繋ぐ機能が活用されるようになってきた、ってことかもしれません。
我が家の南向きの玄関口にある桜のつぼみはまだ固いです。でも、森ではクロッカスが咲き始めました。本格的は春まで、あと少し!!
チェコのおとぎ話の世界へようこそ💛
コロナウイルスの感染があっという間に拡大し、お正月気分なんて吹っ飛んじゃいましたね💦
もう昔のことのようですが、年末年始はどのように過ごされましたか?
いいですよね~、日本の年末年始。年末のたたき売りや大晦日の除夜の鐘、そして賑々しい初詣。かわる年への期待にワクワクします。チェコ在の私はもう何年も味わっていない空気です。
年末年始のチェコといえばおとぎ話の映画!
って言ったら…はぁ?って感じですよね、きっと💦
クリスマスイブあたりから年始まで、おとぎ話映画が毎日放映されるんです。昨年末は娘と2人、毎日1本づつ楽しみました❣️
1970年代のものから、最近制作されたものまで色々。そんなわけで、本日はおとぎ話、Pohádka(ポハートカ)の映画について触れてみます。
1.チェコおとぎ話映画の王道、「シンデレラのための3つの木の実(1973 年)」
これを知らずして、チェコのおとぎ話映画を語ることはできません。チェコのシンデレラは一味違います🥰
継母と義姉にイジメられるのは良く知られているシンデレラと一緒。優しく明るいシンデレラはお屋敷の使用人たちに愛されています。その使用人のうちの一人のおじさんが、町に行く時にシンデレラに欲しいものを訪ねると「あなたの頭に最初に落ちてきたものでいいわ」とけなげな答え。それが小さな木の枝についた3つの木の実でした。その木の実の1つを森にある彼女の隠れ家で床に落としてしまうと…。なんと、狩人の服装と装備一式が出て来るんです。
そう、このシンデレラ、優しいだけじゃありません。狩りの腕も一流で、王子たちが射落とせなかった鳥をやすやすと落としてしまうんです。
この狩りの前にも王子達をからかって森を逃げ回り、木に登り、馬を乗りこなし…と立派な王子様たちがかなわない運動能力を披露します。ま、いわゆる「じゃじゃ馬」ってやつでしょうか。
そして舞踏会の日。2つ目の木の実を使ってお城へ行きます。もちろん馬車になんて乗りません。亡くなったお父さんが遺してくれた白馬にまたがってゆくんです。白馬に乗った王子を待つのではなく、自分で白馬にまたがっちゃうんです!かっこよすぎませんか?お城では顔をべ―ルで隠して王子と踊り、彼女の美しさに心惹かれた王子に、なぞを仕掛けて逃げ帰ります。謎めいた美女にメロメロになった王子様は必死にあとを追いかけ、継母の妨害に遭いつつもお屋敷でシンデレラを見つけてハッピーエンド!
雪景色にロマンチックなお話、とクリスマスムードたっぷりな物語です。
2.おとぎ話映画のシンボル女優、リブシェ・シャフラーンコヴァー
シンデレラを演じた女優、リブシェ・シャフラーンコヴァー(Libuše Šafránková)。可愛いです。とにかく、可憐。2008年の「私の心の女優」アンケートで1位になったことがあるほどの人気女優でした。60歳を過ぎた晩年の写真を見ても、大変愛らしいです(2021年6月に亡くなってしまいました)。
生涯で150本以上の映画に出演したそうですが、おとぎ話映画の中の彼女はお姫様がはまり役で、輝いています。
3.チェコでおとぎ話といえば?
最近のおとぎ話映画には、ウケ狙いな脚本やキャラクター設定も多々見受けられますが、若いシャフラーンコヴァーが活躍した当時のおとぎ話映画は、クラッシックな話が題材。ボジェナ・ニェムツォヴァー(1820ー1862)という女流作家が、子供のころから親しんできたお話を本にまとめたのですが、そこからのお話を映画にしたものがほとんどです。例えば、今回私たちが24日から30日までかけ6本見たうちの4本が、ニェムツォヴァーのおとぎ話でした。
その内容は、苦難を越え、知恵を絞り、謎を解き、時には敵と戦い、最後は愛を勝ち取る(!)という、スケールの大きなものが多いのです。最近の映画でクラッシックな題材を扱うと暗い感じになりやすいのですが、70年代のものはどこかコミカルで、常に明るく優しい雰囲気に満ちています。
4.まとめ
実はおとぎ話に限らず、チェコ映画は70年代、80年代の作品が一番楽しい、と思っている私。最近は問題作として目をひくチェコの映画が日本公開になっていますが、可愛いシャフラーンコヴァーの出ているおとぎ話や、コミカルな70年代の映画も見てほしいなぁと思うのでした。
チェコのクリスマスクッキー☆ロフリーチキ
お久しぶりにございます。
Morinosanpoです。
あっ!
という間にもう12月。12月のチェコの主婦はいそがしいんですよ~。特にクッキーづくりで。チェコはクリスマスにクッキーを作ります。それも、狂うほど大量に。そして、クリスマスイヴから新年10日くらいまでかけて、家族皆でずうっとそれを食べ続けるのです。そんなクッキーには、今は意識されてませんがきちんと意味があったんですって。
今回はクリスマスクッキーに秘められた意味と、レシピをご紹介💝
1. クリスマスクッキーの意味
まずはちょっと宗教の話から。キリスト教は、土着の宗教儀式にキリスト教の意味をかぶせ、儀式への抵抗感を少なくしてキリスト教を一般に広めました。クリスマスも同じ。クリスマスの時期は冬至とかさなります。一日の長さがその日を境に長くなってゆく。太陽は命の源ですから、ケルト人は日が長くなることで生き物に力が与えられると信じていました。だから、ケルト人には冬至を祝う習慣があったんだそうです。そこへキリストの降誕日を重ね、祝うようになりました。
クッキーが焼かれるようになったのは16世紀ごろからだそうです。今のクッキーとは似ても似つかなかったようで、ここに土着宗教の影響が残っています。クッキーに豊穣や健康への祈りを込めていたんです。動物の形には家畜が健康でよく繁殖するよう願いをこめ、太陽をかたどった丸い形には命、光、明るさの意味を込めました。今のようなクッキーに近づいてきたのは19世紀に入ってからのことのようです。
冒頭に、「狂うほど大量に焼く」と書きましたがその種類も多く、普通7種類ぐらい、多いところは14種類、場所によっては30以上だとも聞いたことがあります(ちなみに、私はいつも5つくらいで挫折します)。元々は意味があって、たくさん作って年末年始をかけて食べる…日本のおせちとにてますよね。
2. ヴァニルコヴェー・ロフリーチキ
クリスマス・クッキーの中でもトップスリーに入る人気のクッキーが、ロフリーチキ。端っこが細くなっていて角(Roh/ ロフ)のような形をしていることから、ロフリーチキという名前がついています。ロフリーチキにもいくつか種類がありますが、我が家でよく作るのはヴァニルコヴェー・ロフリーチキ。「ヴァニルコヴェー」は、「バニラの」という形容詞。その名の通り、バニラ風味です。たくさんの胡桃の粉を使うので、ほろほろ、濃厚なお味。表面に絡める粉砂糖のくちどけの優しさもたまらない一品です💛
ロフリーチキはウィーン発祥。その昔、オスマン帝国の軍隊をウイーン近郊で打ち破ったことを祝し、オスマン帝国の旗にある半月を模したクッキーが焼かれ始めたのだそうです。ですので、オーストリア・ハプスブルク帝国の領土だった国-中欧から南、イタリア南部にかけてみられます。更にはお隣ドイツ、特にバイエルン州でも焼かれているそうです。
さてさて!
ようやくレシピをご紹介です!
3.ロフリーチキの作り方
1)胡桃を集めよう
ロフリーチキのために、まずは胡桃を集めます。…そう、集めるんです。お家に胡桃の木がないかぎり。
庭に胡桃を植えているお宅が多いチェコ。皆立派な大木になっていて、枝は道路の上に覆いかぶさっていることが多いので、秋になると路上にぼたぼたと落ちているのですよ。それを、犬の散歩がてら拾って歩く。木の持ち主も黙認です。というか、これを拾わないと胡桃が車に踏みつぶされて、家の前が悲惨なことになります。木の持ち主が収穫しているそばを通ると「持っていくかい?」と声をかけてくれたりします😊。これがチェコ流の胡桃の手に入れ方です。
2)胡桃を加工する
胡桃割りはどのお家にも必須の道具。これをつかって一個一個割ってゆきます。見事半分に割れれば、殻をお舟にしてクリスマス特有の占いもできます。
割った胡桃は、煎って、渋皮をはがして、肉たたきでたたいて粉にします。この工程が一番時間かかるんですよね…💦
3)材料(50個分ぐらい?)
(クッキー生地) (焼き上がり後にまぶす粉砂糖)
薄力粉 280g 粉砂糖+バニラ砂糖
バター 200g
卵の黄身 2個
粉砂糖 80g
砕いた胡桃 80g
バニラエッセンス 2,3滴
レモンの皮のすりおろし 少々
☆チェコではおかしづくりにバターではなくHeraという植物油を使うことが多いのですが、ここはリッチな風味のためにバターをチョイス。
☆焼き上がりにまぶす粉砂糖に、バニラ砂糖は欠かせません。それって日本にも存在するのかしら💦。バニラの甘い香りが案外ポイントだったりします。
4)手順
①バターを粉砂糖と合わせてクリーム状になるまで練る。バターは1時間前ぐらいに冷蔵庫から出して、室温に戻しておくとやりやすいです😉
②そこへ卵の黄身を投入、混ぜる。レモンの皮も入れて混ぜる。
③さらに薄力粉と胡桃を合わせたものを入れて、混ぜる。すると、胡桃の香りがふわん💗として、もうおいしそう😍
④混ざったところでバニラオイルを垂らし、混ぜる。出来上がった生地はラップにくるんで1日以上冷蔵庫で寝かせます。バターが多めなので、しっかり冷やして固めてください。
⑤成形。バターが多いので、生地がまな板にくっつかないように小麦粉をぷふぁん!と撒いてからにしてくださいね。まずは直径2センチほどのボールを作る。そのボールを広げた手でまな板の上に転がしながら細長い円筒形にし、更に端に若干の力を加えつつ転がしながら、両端が細く角状になるように。それができたら、弧を描くような形にして天板に並べて行く。
⑥180℃に予熱したオーブンで10分ほど焼く。焼いている間に、ロフリーチキのお洋服の準備。粉砂糖とバニラ砂糖を混ぜる。
⑦クッキーの両端がうっすらキツネ色になったら出来上がり。オーブンから取り出し、数分置いて若干温度を下げた後、粉砂糖の中に転がしてお洋服を着せてください。冬のお菓子!って感じの、白くふんわりした風情のクッキーの出来上がりです。
4.いっただきまーす
そうそう、沢山つくるクッキーには作る順番があるんです。長く寝かせておいた方がしっとりとおいしくなるものから先。クリスマス寸前には、焼かないで作るお菓子を作ります。ロフリーチキは遅くとも3週間前までかな。
できてすぐを食べてみると…今年の子達、出来がいいかも~~!
ほろり感がたまりません。見た目こんな感じ。
クリスマスにはどんなお味になってるかな😁
とってもおいしいクッキーなので、是非皆さまお試しあれ💛
大人も夢中☆変なキャラクターを作ろう😁
空が高くなってきました。
秋です。
秋になると、チェコはあっという間に冬が来ます。
来週には「気温がマイナスになった~!」とか書いちゃってるかも。
前回、ダグマル・ウルバーンコヴァ―(Dagmar Urbánková)さんの絵本を紹介しました。あれはちょっと影のある世界だったけど、ウルバーンコヴァ―さん、むっちゃ楽しい絵本も出してます。
その名もMAŠKARY(マシュカリ/ 仮装)。
どんな仮装が出て来るのかな?
1.仮装大会のはじまり~~!
1ぺージ目、なんともおとぼけなロボット。
なになに?
ROBOT (ロボットは)
NEMÁ (持ってない)
CHOBOT (長い鼻を)
...ふんふん。
そして、真ん中と下をめくったら(↓)
...怪しいキャラクターができたよ!
ROBOT (ロボットは)
KRADE (盗む)
SLEPICE (めんどりを)
...え~~。なんか、このロボサンタ、怪しい感満載。
...怪しいキャラクターを、もうちょっとアップでみてみよう。
サンタの体部分、切り絵だ!
この素材感、かわいい...。
赤いけどサンタじゃないね。キツネみたい。だからめんどり盗むのか💦
2.更に進むと。
なんともカラフルなインディアンができた。
表情が無さそうでありそうなあたりが、話しかけたくなる...😝
INDIÁN (インディアンは)
LÉTÁ JAKO (~のように飛ぶ)
XXX
↑このxxx部分、空白になってます。好きなように文字を入れられるのね。さあ、どんな言葉をいれて、インディアンを飛ばしたい??
羽がいっぱいついてて、軽々とんじゃいそう。
...BATMAN、とか??うーん、短絡的。
じゃなきゃジュディ・オング(歳がばれる💦)?
いろんなはぎれでできた服。カラフルで、ふんわり。
3.何入れる?
最後のほうになると、文字部分だけでなく、絵も自分でかけるような空白が出てきます。
この馬の顔は、謝肉祭の仮装に出て来る馬の顔ですね。
謝肉祭って、いろんな仮装をするんです。冬の寒い雪景色のなか、カラフルな一団がパレードする様は、夢の中の出来事みたい。
この馬の頭のリボンも、ひらひらと風に舞って、いい感じ!
さて、おなかの部分はどんな絵にする?
4.ウルバーンコヴァーさん
とまあ、なんとも味のあるキャラクターが沢山作れちゃう絵本です。
組み合わせはなんと、3276通りですって!
この、ウルバーンコヴァーさん。
1972年生まれ、「芸術家、作家」の肩書を持っています。
どおりで芸術性高いわけだ、この絵本。
楽しくって、ヒマだとついめくっちゃう娯楽絵本です^^
チェコ絵本☆初めてのBAOBAB
久しぶりの投稿です。
恥ずかしいくらい久しぶり…
春から、凹み過ぎてブログに手を付けられなかったんです😢
でも、月日が過ぎるままにはできないので…再開します😁
1. BAOBAB社の本との出会い
私のイチオシの絵本出版社、BAOBAB社との出会いは、いつだかわすれちゃったけど、子供むけの劇を多く演じる劇場、Minorで。人形劇フェスティヴァルの会場で売っていたのを購入したのだったと記憶してます。
Minorはかわいい劇場なので、プラハに来たら是非足を運んでみてください ↓
手作り感満載、手のひらサイズのかわいらしさ。
ダグマル・ウルバーンコヴァ―/Dagmar Urbánkováさんの
「一軒のお家がありました(Byl jeden dům/ ビル・イエデン・ドゥーム)」です。
2.なんとも不思議な終わりなき世界。
ぱっと見で惹かれて買いましたが…とっても不思議な世界なんです。
「一軒のおうちがありました」
「お家の中には机があって、ボウルがおいてあります」
「そこには魚がいて」
「魚の中にはお庭が広がっています」
「庭には木が生えていて、木にはリンゴがなっています」
「リンゴの中には種があります」
「種の中にはエリシュカがいます」...とまるでマトリョーシカを開けて行くようにどんどん続いていって...
エリシュカちゃんがコートのポケットにあった本をよみ、もう片方のポケットの梨を食べ終わると目の前にお家が現れ、その中に入ってゆくとボウルが置かれた机があり…。
と話が元に戻るのです。
少し影のあるような独特な挿絵の雰囲気と相まって、妙な夢の中に居たような気分になってきます。
こんな話の運びをするのはチェコ人だけかと思ったら、日本の絵本で似たような話運びのものに会いました。
3.Junaida ー「の」
友人がプレゼントしてくれた、Junaidaさんの「の」。
「わたしのお気に入りのコートの」
「ポケットのなかのお城の」
「いちばん上の眺めの良い部屋の」
と、こちらは「の」でマトリョーシカ状態が展開されていきます。
最後は、野の花の帽子をかぶった女の子の、コートのポケットの中の「わたし」に戻ります。
こちらも不思議なお話なのですが、ファンタジー感を持つ挿絵の力で、ひとつおとぎ話を読んだような気になります。
4.最後に
この、無限大のループみたいなぐるぐる。
誰しも見る夢がカギになってるから、チェコ・日で共通したお題ができたのかしら?
BAOBABの絵本は、ウルバーンコヴァ―さんの絵自体が持つ怪しさと影のある現実感と、版画の出すあったかさetc.がすっごい効果を発揮していて、妙に癖になってしまう一品です😉。
チェコ絵本☆アドヴェント・カレンダー💛
こんにちは!
すでに2021年もわさわさと走り始めましたね。
年末から続く外出制限中で、新年をあんまり実感できてませんけど。
さて。
時期を逸した話になってしまって申し訳ないのですが、年末にむっちゃ気に入った絵本を購入したので、その話を。
アドヴェント・カレンダーって知ってますか?
一番多いタイプが、薄っぺらい紙箱に4週間分の窓がついていて、待降節の期間中、毎日ひとつづつあけてクリスマスを待ち望むもの。普通、その窓を開けて出てくるのはチョコレートです。
しか~~~し!
絵本出版のミーンダー(Meander)社さんのホームページを見ていて、見つけてしまったのです。
絵本のアドヴェント・カレンダー!
一目ぼれ~~😍、です。ほしい衝動を抑えきれず「ぽち」しちゃいました。
一足早めに自分にクリスマスプレゼントした格好になりました。
本日は単純に、その本のレポートです!!
1.さあ、届いたゾ
チェコにしては珍しく、出版社オリジナルの包装紙にくるまれてました。
力の入らないラインの絵がなんとも…。
ちなみに、後でこの紙は封筒に作り変えました 😁
開くと…
ちょっとしっかり目の枠に入った、沢山のレポレロたち!
レポレロについては前に書いているので、興味ある方はこちらをどうぞ↓
hokkorilifeczech.hatenablog.com
2.沢山のレポレロに、目がキラキラしてしまう
小さいものは5X5センチ、大きいものは10X10センチの大きさのレポレロが、ズラッと並ぶさまは圧巻です。しかもどの本もカワイイ…。
クリスマスや冬がテーマの短いお話や、詩が書かれています。
例えば、これ。
チェコではクリスマスに鯉を食べます。今でこそ切り身で買ってしまう家庭が多いものの、鯉を生きたまま丸ごと買って、クリスマスまでお風呂に泳がせておくという習慣もまだ残っています。
その鯉を、子供達が池に逃がしちゃうお話。
あるいは、
雪が一杯つもって、みんなでお外で雪遊びするお話。
おもわず、ほんわか、にんまりしてしまうのです。
3.うーん、惜しい…
惜しむらくは、いったんレポレロを開いてしまうと開き癖がついて、ぴったりと収まらなくなっちゃうこと。
なので、チョコレートのアドヴェント・カレンダーのように棚において壁に立てかけておくと、絵本がぽろっと落ちることも(それでも無理無理飾りました)💦
例えば、チョコレートの場合のように箱の中に枠をつくって、窓を開くと絵本が出てくる作りのほうがおさまりがよかったのでは…と思いました。
でも、幸せな気分を味わうことができたので、絵本のアドヴェント・カレンダーは名案!
娘も、「チョコレートのよりいいね。」と気に入った模様。
ということで90点あげちゃおうかな。