チェコ絵本☆レポレロ
日本は学校が始まったらしいですね。
こちらも来週から学校再開。って新学期が近くなったらすっかり秋の気配。
本日の気温20度でございます😭
ところで、「Leporelo/レポレロ」って聞いたことがありあますか?
オペラ好きな方だと、「ドン・ジョヴァンニの従者の名前!」と思われるやもしれませんね。
当たらずとも遠からず。
語源はあとで説明するとして…ここでいうレポレロは、チェコの絵本の形の一つです。
↑こんな感じの蛇腹折りの形をしています。
厚めの紙に印刷されていて、表紙を開いた後、たたまれているページを少しずつ広げながら左から右へ追います。
広げきってしまうと、今度は裏にして左から右に読んでいくのです。
厚手の紙で作られており、幼児むけの絵本に多い形式です。
小さい子供が見るものなので、まずはばーん!と広げてしまい、左から目で追って、ひっくり返してそのまま左から右へ目を動かしていく方が使いやすいのでしょうか?
子供が寝る前に、寝っ転がって読み聞かせるには不便だった記憶があります💦
ちなみに、この絵本ですが。
英語でも、動物は大人と子供で名詞が違いますよね。
犬だと成犬はdog、仔犬はpuppy。
それと同じようなものがチェコ語にもあります。
それを子供が覚えるための絵本です。
この画像だと、左から(絵本の中では複数扱いにしてます):
雌馬の仔ーHříbátka/フジーバートカ
雌羊の仔ーJehňátka/イエフニャートカ
雌ヤギの仔ーKůzlátka/クーズラートカ
私、この本見て動物の赤ちゃんの名詞覚えました…‐;)
そして、今日はチェコ語についてもう一つ。
動物の雄、雌、こどもでは全部名前がちがうんです~~。
犬なら
オス:Pejsek/ペイセク、メス:Fena/フェナ、仔犬:Štěně/シュチェニェ
結構覚えるの、時間かかります💦
ところで、この形式の絵本の名称がなぜレポレロか、ってところに戻りますね。
オペラのドン・ジョバンニでは、従者のレポレロがご主人の女性遍歴を紙に記録しています。その紙がこんな蛇腹折りなのです。だから、こういう形式の絵本はレポレロといいます。
絵本にこんなネーミングをしたことが、モーツァルトがドン・ジョバンニをプラハで初演したことに関係あるとはあまり思えませんが(!)、幼児向けの本にはあんまりふさわしくないネーミング?と思ってしまうのはわたしだけでしょうか???
とはいえ、レポレロは幼児向けなのではっきりとしたイラストで分かりやすいものが多いです。チェコ絵本初心者向けともいえるかも、です。