チェコ絵本☆初めてのBAOBAB
久しぶりの投稿です。
恥ずかしいくらい久しぶり…
春から、凹み過ぎてブログに手を付けられなかったんです😢
でも、月日が過ぎるままにはできないので…再開します😁
1. BAOBAB社の本との出会い
私のイチオシの絵本出版社、BAOBAB社との出会いは、いつだかわすれちゃったけど、子供むけの劇を多く演じる劇場、Minorで。人形劇フェスティヴァルの会場で売っていたのを購入したのだったと記憶してます。
Minorはかわいい劇場なので、プラハに来たら是非足を運んでみてください ↓
手作り感満載、手のひらサイズのかわいらしさ。
ダグマル・ウルバーンコヴァ―/Dagmar Urbánkováさんの
「一軒のお家がありました(Byl jeden dům/ ビル・イエデン・ドゥーム)」です。
2.なんとも不思議な終わりなき世界。
ぱっと見で惹かれて買いましたが…とっても不思議な世界なんです。
「一軒のおうちがありました」
「お家の中には机があって、ボウルがおいてあります」
「そこには魚がいて」
「魚の中にはお庭が広がっています」
「庭には木が生えていて、木にはリンゴがなっています」
「リンゴの中には種があります」
「種の中にはエリシュカがいます」...とまるでマトリョーシカを開けて行くようにどんどん続いていって...
エリシュカちゃんがコートのポケットにあった本をよみ、もう片方のポケットの梨を食べ終わると目の前にお家が現れ、その中に入ってゆくとボウルが置かれた机があり…。
と話が元に戻るのです。
少し影のあるような独特な挿絵の雰囲気と相まって、妙な夢の中に居たような気分になってきます。
こんな話の運びをするのはチェコ人だけかと思ったら、日本の絵本で似たような話運びのものに会いました。
3.Junaida ー「の」
友人がプレゼントしてくれた、Junaidaさんの「の」。
「わたしのお気に入りのコートの」
「ポケットのなかのお城の」
「いちばん上の眺めの良い部屋の」
と、こちらは「の」でマトリョーシカ状態が展開されていきます。
最後は、野の花の帽子をかぶった女の子の、コートのポケットの中の「わたし」に戻ります。
こちらも不思議なお話なのですが、ファンタジー感を持つ挿絵の力で、ひとつおとぎ話を読んだような気になります。
4.最後に
この、無限大のループみたいなぐるぐる。
誰しも見る夢がカギになってるから、チェコ・日で共通したお題ができたのかしら?
BAOBABの絵本は、ウルバーンコヴァ―さんの絵自体が持つ怪しさと影のある現実感と、版画の出すあったかさetc.がすっごい効果を発揮していて、妙に癖になってしまう一品です😉。